本校には月に一度ですが、朝食を抜く日があります。毎月 18 日です。
さすがに朝食を食 べないのは、食べ盛りの高校生には辛いものがあります。
生徒にとって昼食がこの日ほど 待ち遠しい日はありません。

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私は月に何回か自発的に朝食を食べないことがありますが、
特別お腹が空いて仕方がないということはめったにありません。
でも、なぜか 18 日だけ はお腹が空きます。
どうも人は食べられないと思うと余計お腹が空く動物のようです。

本校は「一食を捧げ一欲を節する運動」(略称「平和一食運動」)に参加しています。
提唱者は、本校創立者田澤康三郎先生(松緑神道大和山初代教主)です。
この運動は、昭和 49 年、「いつでも・どこでも・だれでも・いつまでも」できる平和運動として
提唱されたも のです。

月に一度(18 日)、世界平和を祈願し、朝の一食を抜き、
その一食分のお金を世界平和のために捧げています。
この運動の目的は、実は平和のための寄付金を集めることだけではありません。

創立者田澤先生は、その意義を生徒たちに次のように述べています。

「飯食えないで、いやだな」と言わないで、自分が一食を抜きながら、
平和について真剣 に考える人になってください。
そして、その抜いた食事が世界の貧しい人達のお役に立つ のであれば、
喜んで捧げるんだと自覚してください。
余ったお金をやるんでなく、自分の辛い思いをしたお金を割いて届けるというところに、
この平和運動の意味があるのです。

私たちは創立者のこの教えを守り、現在もこの運動に参加しています。
本校生徒は、世界 の平和を単に頭だけで考えるのではなく、
実際に一食を抜き空腹を体感することを通して 平和について考えます。
これも本校の心の教育のひとつです。


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