令和元年8月22日、松風塾高等学校主催教育講演会の講師として超進学校として名高い灘中学校・高等学校の和田孫博校長にご来校いただきました。講演会終了後、和田校長先生にお話しを伺いました。

灘高校長01 (1)
     
                        

 

 

成田校長:今日はようこそ松風塾高校にお出でくださいました。先ほど本校を実際に見学され、生徒をご覧になってどんな風にお感じになりましたか。

 

和田校長:そうですね、やはり創立者の想いをよく理解して皆この学校に来ていただいているんだなと思いました。なかなか全国を見ても全寮制でやっておられる学校でも、なかなかうまく寮生が集まらない。実際、九州の学校なんかはそういうところが多いですけど、無理して集めるんじゃなくて、そういう想いをちゃんと理解してきていただいている。生徒さんの様子なんかを見ていてそう感じます。

 

成田校長:灘中学校・高等学校の先生方は卒業生が多いんですか。

和田校長:4分の1位くらいが卒業生です。困った時にはお願いするんですけど。元々、教員志望はあまりいないです。

 

成田校長:本校の場合ですと、26名の教職員中19名が卒業生で、創立者の田澤先生に惚れ込んで、何とか田澤先生の教育にお手伝いをさせていただきたいと言って集まってきた人が多いです。若い先生の中には、直接田澤先生から教わっていない方もいます。

 

和田校長:当然教員を目指さないと、また教員免許がないと教員になれないわけですけどね。でも、こちらの副校長先生(第1期卒業生)のように、途中からと言いますか、勤めていた会社を辞めて最後にこの学校でご協力したいと言ってお勤めされておられる。そういう方が多いというのは、先ほどの言葉ではないですけども、創立者の想いが伝わっているんだなと思いますね。

 

成田校長:先ほど和田校長先生が講演会の中でおっしゃっていた「恩師の言葉を自分だけのものにせずに、次の人に伝えて行く」というのは本当に大切なことだと思います。同感です。創立者の想いや願いを自分だけにとどめておくのではなく、他の人に伝えていく。創立者から直接教わっていない若手の教員や生徒たちに、創立者がどういう願いでこの学校を建学したのか、どういう人間になってもらいたいのかを明確に伝えることはとても大事だと思います。

 

和田校長:そうですね。私はそういうことをむしろ積極的に生徒さんにもアピールしていった方がいいと思います。我々はしているんですが。「君たちはここの卒業生として常に心に留めておかなければならないけど、それだけではなくて周りの人々にこの素晴らしい考え方を広めていってください。そうすると、いずれ世界は自他共栄の世界になってくるから」という話をよく生徒たちにします。

 

 

その2~英語を勉強しようと思ったきっかけ


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